ゲーミングPCを選ぶときにあまり表に出てこない部分ではありますが、たまにトラブルの原因にもなったりする電源ユニット

大体広告として表に出てるスペックはメモリとかCPUとかグラフィックボードとかSSDの容量とかばかりですが、BTOのパソコンを購入しようとするとパーツ選択画面で電源ユニットの存在に気付かされます。

では、一体電源ユニットはどれを選べばいいのでしょうか。

今回はゲーミングPCのおすすめ電源ユニットについて、容量やメーカーなどの話を絡めて詳しく解説していきたいと思います。

猫さん猫さん

電源ユニットってACアダプターみたいな?


ぽこたぽこた

そんな感じ。パソコンに電力を供給するための部品だね。容量不足とか地味にトラブルの原因になったりする部分でもあるからしっかりチェックしていこう!

ゲーミングPCの電源ユニットってそもそも何?

電源ユニットとは、その名の通りPCの各部品に電力を供給するためのパーツです。

パソコンって外から見ればただ電源ケーブルを差し込めば動くって感じがしますが、実際にパソコンの中身を見てみるとマザーボード、SDD・HDD、グラボ・・・などなど複数の部品に分かれているため、それぞれの部品に電源を伝達する部品が必要になります。
つまり、その役目を担っているのが電源ユニットというわけです。

ゲーミングPC販売サイトではあまりアピールされておらず、気にしない人も多いですが、トラブルの元になることもあるので意外と注意が必要です。
電力が供給出来なければ当然パソコンは動きませんので、安定してパソコンを動かすために地味に重要な部品だったりしますね。

ゲーミングPCの電源ユニットのメーカーはどんなのがある?

続いて、ゲーミングPCでよく使われている電源ユニットのメーカーについてです。

一口に電源ユニットと言っても販売しているメーカーは複数あり、
玄人志向CorsairオウルテックANTECCoolerMasterSilverStoneKEIANAOPEN・・・など、多岐にわたります。

「じゃあどのメーカーの物がおすすめなの?」ってことについてですが、
ぶっちゃけるとどこのメーカーの物も性能は大して変わりません。

・・・身も蓋もない話ではありますが、実際問題どのメーカーの製品も大差ないというのが正直なところです。
電源ユニットをメーカーで選ぶ必要は全くないと言い切ってもいいぐらいです。

ただ、一応売れ筋とか人気のメーカーで言うと、玄人志向Corsairあたりが人気だったりしますね。
しかし、これらは値段とかレビューの評価などによるものだったりもするので、品質に大差があるわけではありません。

CPUはIntelAMDしかなかったりグラボもGeForce一択だったりするのに、電源ユニットだけやたらとメーカーが多いのは似たような製品を作るのが簡単で参入障壁が低いからでしょう。
つまり、優れた電源ユニットを作るのに大した技術は必要なく、各メーカーが作っている物もどっこいどっこいっていうことになるわけです。

よって、電源ユニットを選ぶときにメーカーはあまり気にしなくてよい部分になります。

というかBTOパソコンを販売しているところによってはそもそも複数のメーカーから選択できず、限られたものから選ばなければいけない状況になっていることも多いですが。
もし複数の物から選ぶことができたとしても、メーカーについては気にせず選んじゃってOKです。

ゲーミングPCの電源ユニットは容量・W数が大事!

というわけでゲーミングPC選びで、電源ユニットの場合はメーカーについてはあまり気にしなくてよいということになるわけですが、絶対に気にしてほしい部分が一つあります。
それは電源ユニットの容量・W数です。

むしろ電源ユニット選びについては容量・W数だけをチェックしておけばOKと言えます。

パソコンでゲームをするために必要なW数は最近の物だと約500Wになります。
なので、ゲーミングPC販売サイトでは電源ユニットを500Wにして価格を抑えているケースがよくありますが、もしあなたが高画質のゲームをプレイしたいと思っているのなら、電源ユニットは600W以上のものにしておくことをおすすめします。

確かに500Wの電源ユニットでもPCゲームをプレイすること自体は可能なのですが、ゲームが高画質になるにつれてグラボやCPUなどが性能を全力で発揮しなければならない状態になっていきます。
そうなってくると電力を多く消費するようになり、必要W数が500Wを超えてしまうケースがあるのです。
そして必要W数が容量を超えるとどうなるかというと、各パーツが省エネモードで動くようになります。

一番影響が出てくるのがグラボCPU
当然省エネモードで動くということは満足な処理を行えなくなるということなので、ゲームがカクついたりといった不具合が生じ始めます。
さらに電力不足が限界に達すると急にPCの電源が落ちるといった症状が起きる可能性もあります。
そうならないためにも、高画質のゲームをプレイするつもりならば、電源ユニットは最低600W以上にしといたほうが良いってことですね。

マウスコンピューターやドスパラなどのBTOパソコンを販売しているサイトで購入すると最初は電源ユニットが500Wのものになっていることが多いですが、購入前にパーツを選ぶ画面で電源ユニットも600W、700Wなど容量が異なる物にアップグレードすることができるようになっているので、もしも電源ユニットが500Wの物になっているのならば、600W以上の物にアップグレードしておくことをおすすめします。

パソコン全体の値段の高さから考えると、電源ユニットのアップグレードに大きな価格差はないですし、ここに少しお金を払うのは今後PCトラブルを減らすためにも必要な投資かなとも思います。

ハイスペックPCなら700W以上の容量が必要

先ほどお話した600W以上の電源ユニットを選んだ方がいい!って話はあくまでミドルモデル以下のパソコンの話であり、さらに高価で高品質なハイスペックPCの場合はまた話が変わってきます。

基本的に電源ユニットは接続するパーツの種類によって必要なW数が変わってくるものです。
なので、例えばHDDを増設したり、サウンドカードを増設したりする場合にはそれに応じて必要なW数が増えていき、当然必要な電源ユニットの容量もそれに応じて増えていきます。

上記のように他に増設するものがないといった場合でも、ハイスペックPCの場合は余計にW数を使うパーツが使われていたりするので多めのW数が必要になってきます。
一番代表的な物がグラボ(グラフィックボード)ですね。

ハイスペックPCには高画質のゲームを最高品質の環境でプレイするために、高性能なグラボが搭載されています。
しかし高性能なグラボは性能が高い反面、多くの電力を使うという特徴があります。
グラボの性能が良くなるにつれて多くのW数が必要になってくるわけですね。

「じゃあどのぐらいW数が必要なのか?」って話ですが、
もしもRTX2080TiやRTX2070などの高性能なグラボを搭載しているハイスペックPCを使いたいのならば、電源ユニットは最低700W以上の物が必要になってきます。

なので、目安としてハイスペックPCを購入する時は電源ユニットは最低700W以上のものを選ぶようにすると良いでしょう。

とはいえ、ハイスペックなゲーミングPCを購入する時はほとんどが最初から最低700W以上になっているはずなので、こちらはあまり気にしなくても良いかもしれませんね。

強いていうのなら、さらにサウンドカードやHDDなどを増設したいと考えているのならば700Wよりも多めのW数の電源ユニットを選んでおいた方が良いってことぐらいでしょうか。
先ほどもお話した通り、パーツが増えればそれだけ必要なW数が必要になってきますからね。

結論:ゲーミングPCを購入するならW数は最低600W以上、ハイスペックPCなら700W以上を選ぶ

さて、ここまでの話を結論としてまとめますと、

・そこそこのスペックのモデルを使うのならば600W以上
・ハイスペックのモデルを使うのならば700W以上

というのを一つの目安として選んでいくと良いということですね。

個人的に一番注意してほしいのはBTOパソコンを購入する時に電源ユニットが500Wになっているケースですね。
これは是非購入時のパーツ選択の時に600W以上のものにしておくことをおすすめしたいところです。

500Wでももちろん動かないことはないんですが、地味に電源がトラブルの元になることも多かったりするので、余裕を持ったW数を確保していきたいですね。
価格差についても大きな差はないですし、トラブルの原因を減らすためにも600W以上のものに切り替えるようにすると良いでしょう。

猫さん猫さん

電源ユニットってどうでもいいイメージだったけど意外と大事な部分なんだな


ぽこたぽこた

電力不足が原因でゲームが重くなったりパソコンの電源が落ちたりした人を知ってるから、地味にを気を付けたいところなんだよね。他のパーツに比べて割と安価な電源ユニットをケチったせいで不具合が起きるなんて嫌だろうから気をつけようね


猫さん猫さん

売れ筋の商品とかでも500Wの物を使ってたりするんだけど、500Wでもいいんじゃないの?


ぽこたぽこた

そうなんだよね。良い構成で良い感じの価格帯の物でも電源が500Wのものになっているケースって本当に多いんだよ。確かに500Wでも十分PCゲームをプレイするだけの電力は供給できるっちゃできるんだけど、地味にグラボやCPUの性能が落ちたりしてゲームがカクつくこともあるし、無用なトラブルを避けるって理由も込み込みで600W以上の物にしといたほうが良いと思うよ


猫さん猫さん

ふーん。500Wじゃ物によっては結構ギリギリってことなのね。あと、どの辺のグラボぐらいから700W以上のを選べばいいのかとか、そのあたりがイマイチわからないんだけど?


ぽこたぽこた

中々難しい質問だね。細かい構成によっても異なるんだけど、ぶっちゃけハイスペックなグラボを搭載しているPCを買う場合は最初から電源ユニットは700W以上のものになってるよ。そもそも700W以上ないとまともに動かないからね


猫さん猫さん

つまりハイスペックなPCを買う場合はそんなに気にしなくていいってこと?


ぽこたぽこた

ぶっちゃけちゃうとその通りだね。注意したいのはミドルモデルPCの電源ユニットが500Wになってる場合だね。注意するのはその時ぐらいでいいと思うよ。あとはサウンドカードとかHDDを増やしたりとか追加でパーツを増やす予定がある場合にはちょっと高めのW数の電源にしておくと良いよ。パーツが増えればその分消費電力は増えるからね


猫さん猫さん

じゃあミドルモデルは600W以上、ハイエンドモデルは700W以上ってのだけ覚えとけばいいか


ぽこたぽこた

その通り!

今回の記事のまとめ

今回はゲーミングPCの電源ユニットについて詳しくまとめさせていただきました。

基本的にメーカーについては気にする必要はないので、容量・W数に注目して選んでいくようにしましょう。

個人的には電源ユニットは少し多めに見積もっておくぐらいがちょうどいいと思っているので、なるべくギリギリの容量ではなく余裕を持った容量を選択するようにすることをおすすめします。